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「矢田先生っ!」
突然保健室に響く声と開かれたカーテンに私も矢田先生も驚き声の主を振り返る
そこには不機嫌そうな顔をしたさくちゃんが立っていた
「あらっ伊川く………
「その話本当ですか?!」
さくちゃんが先生の声をかき消すように勢い込んで問いかける。
「え?………」
「だから久我原先生の話!」
矢田先生はさくちゃんの勢いに押されるような形で頷き言葉を続けた。
「そうよ…数学と英語の教員免許
「じゃなくて!
………その……すずの勉強を見るって……」
「あぁそっち?!
えぇ、今日の昼の職員会議で決まったのよ」
矢田先生はさくちゃんの態度に小首を傾げながらも答えた。
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