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私は我が目を疑った。
倒れたはずみで布からはみ出したキャンバス
私はガクンとひざを突き手を伸ばすとキャンバスを隠す布をそっとどけた
「な……んで……」
目の前に広がる 一面の緑とそこに点在する無数の黄色い可憐な花
木々の間に現れた幻想的な空間と透き通るような空の蒼
そしてそこに佇む少女
手を伸ばせば届きそうな花たちにそっと触れようと恐る恐る手を近づけた
不意にキャンバスが浮き上がり、見上げると窓の光を浴びながらキャンバスを拾い上げた朝陽がそこに立っていた。
朝陽は無言でイーゼルを広げキャンバスを乗せると白い布を覆い被せた。
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