- 23 -  朔夜side

3/11

1276人が本棚に入れています
本棚に追加
/797ページ
みんな夏休み前より上手くなっていて『僕の居場所はもうないな』とさえ思えた 恵斗が後輩をコートへ送り出すとこちらへと走ってきた 「どう?大学の練習は」 「きっついゎ……ヘトヘト」 苦笑いする僕に恵斗は少し目線を校舎へと移してから何か言いたげに僕の顔を見た 「……なに?なんかあった?!」 訝しげに恵斗を見ると少し躊躇いがちに頭をカシカシと掻くと言いづらそうに話し出した 「いや~気のせいだと思うんだけどさぁ ん~、さっき職員室に用があってその帰りにさすずチャン見かけたんだよね~」 「あぁそんなこと?補習だろ?」 なんだそんな事かと恵斗の態度に拍子抜けした .
/797ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1276人が本棚に入れています
本棚に追加