- 23 -  朔夜side

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靴を履き替えるためすずを下駄箱へ送り出し僕も履き替えたが、いつまでたってもすずが現れない 出入り口から覗くとすずは靴を履き替えてはいるものの、その場で何か想いに耽っていた すずにとってあの絵は何を意味するのか…… すずは今何を考えているんだ 僕はすずに近づくと後ろからそっと抱きしめた 「すず……」  ………僕はここにいるんだよ すずの頭に頬を寄せ祈った すずは僕の腕に手をかけると 「さくちゃん、帰ろっ」 と明るい声を響かせた 振り返ったすずは笑顔を作っていたが、その瞳には寂しげに揺れていた .
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