- 24 -  朔夜side

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「ばいば~い」 男の子に手を振るすずはすっかり元気な笑顔になっていた 「さくちゃん ほら、いこう!!」 僕の手からジュースを取るとその空いた手をひいて走り出した 「お、おい すず………」 手をひき先を走るすずの姿は楽しげにはしゃぐ女の子に見えるだろう だけど、すず キミは何を思っているんだ……… 最後に乗った観覧車の中 すずは僕が声をかけても気づかずオレンジに染まった夕焼けをただ眺めていた .
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