- 24 -  朔夜side

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「………」 「楽しかったね~さくちゃん♪」 「………」 「急流すべりでさくちゃんずぶ濡れになっちゃって、水も滴るいい男って感じ?!」 「………」 「それにほら、 「もういいよ、すず」 遊園地の帰りに寄ったヨットハーバー 夕闇に染まった暗い海にカランカランとマスト同士がぶつかり合う音がシーンとなった2人の間に響いた 「……もう、いいよ。」 静寂を破った僕の声は小さいのに自分自身の胸を締め付けた 「さくちゃん……もう…いいって…」 すずの声は明るく振舞いながらも震えているのがわかった .
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