- 24 -  朔夜side

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黙り込んだすずをこの手で抱きしめてあげたい衝動をぐっと手を握り締め抑えた 「………もう終わりにしよう」 そして僕は静かに「送ってくよ」とだけ言うと歩き出した その後すずとは玄関先で「おやすみ」と告げるまで言葉を交わすこともなかった もしかしたらすずはずっと泣いていたのかもしれない すずの「おやすみ」は微かに掠れた声だった 部屋に戻ると僕はベッドに流れ込んだ 「あ~ぁ、もう何やってんだよ」 天井を見上げ吐き捨てた声はただ虚しく響いただけだった .
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