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恵斗さんに手を引かれながら愛と毎年待ち合せている場所まで辿り着いた
遠くに愛の姿が見えると恵斗さんは私の手をつないでない方の手を大きく振り叫ぶ
「あ~いちゃ~ん、おまたせ~」
「け、恵斗さん……声大きすぎ……」
周りの人達が私たちを振り返りクスクスと笑う中を手をつながれたまま俯いて歩いた
そんな私を見て愛はゲラゲラと笑い、他に数人いた愛の友達は笑いをこらえている風だった
「なになに~?みんななんで笑ってんの?
ねぇすずちゃん………ってなんで顔真っ赤なの~?」
恵斗さんの間の抜けた問いかけにさらに顔を赤くする私と、さらに笑い出す愛たちだった
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