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「ん~いい香り♪」
月乃さんは美味しそうにコーヒーを口にした
「朔夜くんにはお姫様がいるんだ、そっかぁ」
月乃さんは相変わらず微笑みを湛えながら僕を見つめていた
それからしばらくして月乃さんもここでバイトをしていることを知った
すずを自ら手離した僕はボーとする事が増え、それを見かねた月乃さんが声をかけてきた
「もぅ朔夜くん、また溜め息ついた……」
「……スミマセン」
「うふっ、じゃあペナルティーで今日このあと付き合ってね♪」
月乃さんは愉しげに笑うと口を挟む前に有川先輩に話しかけた
「ありちゃん、今日朔夜くんと一緒に上がるから店長に言っておいてね♪」
月乃さんはそう言って仕事に戻った
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