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「月乃さん勘弁してくださいよ~」
有川先輩はそう言うと頭を抱え込んだ
「有川先輩………」
「朔夜……このツケは今度返してもらうからな」
有川先輩はそう言って僕の肩をポンと叩くとにっこりと笑った
それから僕はたまに月乃さんと会うようになった
志望校の先輩にもあたる月乃さんは僕の勉強にも付き合ってくれ本当に助かった
きっと1人で勉強していたら、窓から見えるすずの家が気になり、すずの声が聞こえる度にモヤモヤとしてしまって勉強が捗らなかったに違いない
「月乃さんありがとう」
「うふっ、じゃあ今度一緒に花火付き合って♪」
月乃さんは優しく微笑みかけてきた
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