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雨足はなかなか弱まらず人が入り乱れ今自分がどこにいるのかさえわからなくなってきた 浴衣の裾が足に絡み、普段履かない下駄の鼻緒が足の指の間に食い込み雨と泥でさらに足下を不快にしていた 愛と恵斗さんや他の子達の姿も見えず不安だけが私の心の中をかき乱した 急な雨で冷えた手足が震えだし、喉元が重く感じられる 走ったせいもあり、息が切れ肩が大きく上下する自分の身体の状態が良くないことなどわかっているけれど、身体を休める場所さえ見つけることが出来ず途方に暮れた 周りはせわしく走りすぎる中、1人佇む私は世間に見捨てられた存在のようにただただその場所にいた .
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