- 30 -  朔夜side

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恵斗が愛の肩を撫でた 「愛心配ない……僕が見つけだすから」 そう言い捨て僕はまた雨の中へと飛び出した 外はさっきよりも雨足が弱まりだしていた もう一度大通りを越えようと信号を待っているとタンクトップ姿の久我原がタクシーを止めたところだった タクシーで見えなかったが乗り込むときに久我原が誰かを抱きかかえていることに気がついた ハッキリ見えなかったが、上着をかけられたその人は浴衣を着ていることがわかる 信号が変わり急いで渡るがタクシーはすでに出発したあとだった .
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