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空を見上げるとさっきまで降っていた雨はすっかりやんでいた
携帯を手にすると恵斗にコールする
『もしもし、さくや
すずちゃん見つかったか?』
携帯の向こうから響く恵斗の声に声が詰まる
『………さくや?どうした?!』
「いや…ごめん。
すず、見つかったよ。
今病院にいるみたい………」
『病院って何があったんだよ』
「……僕もよくわからない………」
『はぁ?』
「他のヤツが助けて今父親も来てたみたいだから………」
そこまで話すと恵斗は何かを感じ取ったのだろう
声のトーンを落としてきた
『そっか……さくや、こっち戻ってくるか?』
「わりぃ…このまま帰るわ」
それだけ言うと携帯を切った
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