- 30 -  朔夜side

8/10

1276人が本棚に入れています
本棚に追加
/797ページ
空を見上げるとさっきまで降っていた雨はすっかりやんでいた 携帯を手にすると恵斗にコールする 『もしもし、さくや   すずちゃん見つかったか?』 携帯の向こうから響く恵斗の声に声が詰まる 『………さくや?どうした?!』 「いや…ごめん。 すず、見つかったよ。 今病院にいるみたい………」 『病院って何があったんだよ』 「……僕もよくわからない………」 『はぁ?』 「他のヤツが助けて今父親も来てたみたいだから………」 そこまで話すと恵斗は何かを感じ取ったのだろう 声のトーンを落としてきた 『そっか……さくや、こっち戻ってくるか?』 「わりぃ…このまま帰るわ」 それだけ言うと携帯を切った .
/797ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1276人が本棚に入れています
本棚に追加