- 30 -  朔夜side

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その後、どの道を通って帰ったのか覚えていない が、家についた僕に珍しく家にいた親父があわてた口調で話しかけてきた 「朔夜、お前すずちゃんとは一緒じゃなかったのか?! 病院に運ばれたってすずちゃんのお母さん慌ててたぞ!」 「あ………うん」 「お、おい朔夜聞いてるのか?!おい………」 親父は僕の様子がおかしな事に首を傾げながらも、それ以上は詮索してこなかった ただ朝になってから、すずは心配ないようで夕方には退院する事を伝えて仕事へと出て行った 僕はホッと胸を撫で下ろした   退院してきたら一番にすずに謝ろう そう思い玄関の前ですずの帰りを待ちわびたのだ .
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