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涼は『おにぃちゃん』と俺を呼びそっと俺の手に小さな手を滑り込ませた
驚き戸惑う俺とは違い涼は人懐っこい笑顔を俺に向けた
貴史さんたはそんな俺たちの様子をみるとうんうんと満足げに頷くとニカッとイタズラな笑みを浮かべ
「朝陽の妹だな」
そういってキャップの鍔をクイッと引き下げた
俺はその帽子をしばらくそのままにして人差し指で鼻をこすった
だって今帽子を戻したらきっと真っ赤になった顔を見られるだろうと思ったから……
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