- 31 -   朝陽side

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涼は小さい体をぴょこぴょこと跳ねさせながら山道を登っては振り返る 「おにぃちゃん、みてみて~」 そのあどけなさに心がぽかぽかと温かくなる 「お前はうさぎか?」 照れ隠しに涼に言うと可愛くうさぎの真似をし始める 「お、おい……あぶない、そこ気をつけて!」 危なかっしくて目が一時も離せない でも、それ以上に俺を笑顔にさせてくれた 貴史さんはそんな俺らをにこにこと見守りながら歩いていた .
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