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ほほえんだ私はふと病室で聞こえてきた会話を思い出した
あの声は間違いなくお父さんと朝陽だったはず
あの日の『おにぃちゃん』が朝陽だったことがハッキリとしたけど、
お父さんと朝陽の接点が私にはわからなかった
そしてなぜかお母さんには朝陽の名前すら出さない
私はぼんやりと天井を眺めながら、あの頃のことを思い出そうと記憶を手繰り寄せた
私の記憶に朝陽らしい少年はあの日だけなのだろうか?
いくら思い出そうとしてもそれ以上浮かんでこなかった
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