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久し振りに見るさくちゃんは夏の日差しでこんがりと灼け、また少し背が伸びたのか大人びて見えた
「おはよ」
さくちゃんと目が合うとさくちゃんはハニカムように笑った
「おはよ、さくちゃん」
さっきの愛とのやりとりで赤らんだ頬がなんだかやましいことのように思え顔を伏せた
「じゃ~俺たちは行きますか~、ねぇ愛♪」
一瞬の静寂を破ったのは恵斗さんで、恵斗さんは愛の肩に手を乗せ歩き出した
「さくや~先行ってるね~~」
すでに歩き出した恵斗さんは後ろ手に手を振り、愛を連れて校舎へと入ってしまった
「………」
「………」
しばらく2人でその様子を見ながら立ち尽くしたが、急にさくちゃんが笑い出した
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