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「ち、違う!!」
慌てて立ち上がりその後ろ姿に思わず飛びついた
歩みを止めた朝陽はそれでも振り返らずその背中から響いてきたのは低い声
「はぁ?じゃあ何?!」
「違うの!……ちがうんだってば」
勢いよく言ったもののだんだん声が小さくなる私
「違うって何が?」
それでも低い声の朝陽
朝陽の腕を掴んだ手をギュッと握りしめ両目を閉じて吐き出した
「朝陽が………好きなの……」
時間が止まったかのように静寂な時が流れ、朝陽を掴む手が震えだした
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