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朝陽の大きな手のひらが私の頬を包み込んだ
「泣くなよ……イジワルして悪かった」
頬を包んだままそっと親指で瞳の下を掬い取ると、その手はスルリと輪郭に沿って下りてきた
一連の流れのままグイッと私の顎を持ち上げると私の唇に朝陽の唇が優しく触れた
それは一瞬の出来事で瞬きすら出来なかった
ポーと見つめる私に朝陽がニタリと笑った
「目ぐらい閉じろよ 」
「あっ///」
「クククッあはははっ 涼おもしれぇ」
そう言い立ち上がる朝陽に、私は座り込んだまま頬を膨らませ非難の目を向けたのだった
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