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久し振りに歩くさくちゃんとの帰り道
自転車を押しながら2人で歩くこの道はいつも寄り道していた公園へとつながる道
自転車を押すさくちゃんのほんの少し後ろを歩く
右側に揺れるさくちゃんの左肩は見上げる角度が高くなり、斜め後ろから見る横顔もやっぱり少し違って見えた
でもやっぱりさくちゃんを見ているとホッとする
無条件で守られている、そんな安心感
いつも肩からかけられていたラケットケースはないけれど、私が見る日常的な景色だった
「すず……」
振り向かず声だけが凛と響いた
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