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少年は何も言わず『おいで』と手を引きジャングルジムのてっぺんに引っ張り上げると私の頭をくしゃりと撫でた
「ぼくがいるから大丈夫だよ。
それより、ほら、見て!」
と遠くを指差した
指さす先には今と同じような茜色に染まる空と夕陽が輝いていた
「わ~キレイ」
「だね!」
「うんっ!」
その景色を見ていると自分が泣いていたことさえ忘れいつまでも見ていたいとさえ感じた
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