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「えっ」
私の声をかき消すようにくしゃくしゃと乱暴に髪を撫でると、ヒョイとジャングルジムの上から飛び降りるさくちゃん
そして下から私に向けてまっすぐと伸ばされる手
「さぁ帰ろう」
この一連の動作も昔と変わらない
いつも私はこのまっすぐに伸ばされる手に促され、どんなにツラい日でも笑顔で家に帰っていけた
家につくまで二人とも一言も発しず、ただいつものように歩く
それも小さい頃から変わることのない光景で二人にとって当たり前の時間だった
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