- 35 -  朝陽side

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名目上、クラスに行けないときの補習授業 保健室に毎朝通い体調チェックから始まる涼の学校生活は、少し窮屈なようだ それでも矢田先生に無理言ってクラスへなるべく足を運ぶ涼を、俺も矢田先生も健気に感じ温かく見守ることにした そんな涼の支えはやはり高月で、いつも元気な笑顔で涼を迎え入れていた そしてもう一人……… …………………………伊川朔夜 毎日行き帰り部活を引退したヤツは涼と一緒に登下校していた 「チッ!また一緒じゃん」 窓の下の木陰で女生徒が数人、アイツと涼を睨みつけ舌打ちしているのが耳に入った アイツがいるお陰で涼は三年の女子に嫌がらせを受けるタイミングが減り平和な日常が送れていると認めざる得なかった .
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