- 35 -  朝陽side

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そのあどけなく見える表情に頬がゆるむ 「………もぅ、人が心配してるのに!」 俺の表情を見た涼がぷくっと頬を膨らませた 最近の涼は表情が豊かでストレートになってきた 俺はそんな涼に対して前以上の感情が芽生えてきたのかも知れない 初めて校門をくぐった涼を見つけたときとは違う、それまでの想い出の少女に恋していた頃とも違う、新たな気持ちが。 そしてそれと同時に必ず俺の心はズキリと痛む 『これ以上深入りするな』と俺の中の俺が囁く 涼のために……… .
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