- 36 -

11/15
前へ
/797ページ
次へ
言葉ではそう言いながら朝陽は頬杖をついたまま私をニコリと微笑み眺める 一度課題に目を向けながらも気になりそっと上目で盗み見た 「なに?」 少しだけ上げた目線とバチリと目が合うとすかさず朝陽が覗き込んでくる プルプルと頭を振ってすぐに課題へと取り組む しばらくの沈黙が続き私はそっと上目使いでもう一度盗み見た 「!!」 さっきと変わらずこちらを見ている朝陽と目が合い慌てて俯いた そのうちかみ殺したような笑い声が響きはじめカタンとイスから立ち上がる音がした .
/797ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1276人が本棚に入れています
本棚に追加