- 37 -  朝陽side

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ドアを閉めようとすると母親が振り返り俺のジャケットを脱がしながらニコリと笑った 「ありがとうございます。この服すぐ乾かしますからリビングで待っていてくださいね」 「いえ、お構いなく。いつでもかまわないものなので」 「ダメよ!真夏でもないのにそんな格好で帰すわけにはいきません」 母親のそう言ったときの表情が涼と重なり思わず笑みがこぼれた 「……わかりました。では、お言葉に甘えて」 そう答え一階のリビングへと降りた .
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