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目が覚めるとそこは自分の部屋だった パジャマに着替え布団の中で目が覚めたのだ 「あれは夢だったの?」 朝陽の胸の中で眠っているかのようなそんな感覚 朝陽の鼓動が私の鼓動と重なり合い朝陽の匂いに包まれていた………夢? 私は布団から上半身だけを起こし日中の記憶を手繰り寄せた 『涼………ホントに俺のこと好きなの?』 朝陽の声が蘇り胸がギュッと締め付けられる 『伊川とお似合いなんじゃね?!』 朝陽の次の言葉が浮かび朝陽が何を言いたいのか戸惑ってしまう 「どうして……」 ぽつりつぶやく私の声は誰もいない部屋に小さく響いた .
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