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「いいのよ~、ただ誰かさんが風邪引いてそこで寝てた後だったから、夕凪さんも風邪引いちゃったのかもって思っちゃっただけ」 体温計が計測終わりのピピピッと音を立てた 矢田先生は体温計を受け取り確認すると 「よしよし」 と頷き所定の場所に片付けに行きながら話しかけた 「身体がだるければこのまま寝ていてもいいけど、どうする?」 私は時計を見て今が2時限目の途中であることを確認する 荷物入れのかごにはスクールバックと今朝ジャケットを詰め込んだ袋があった 「気分もいいんで大丈夫です」 私はそう答えると手櫛で髪を整えるとカバンを持った 「そう、じゃあ無理しない様にね」 .
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