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朝陽は上半身を起こし私を手繰り寄せた すっぽりと抱き締められたら朝陽の体は燃えるように熱く、抱き締められながらも体重がこちらにのしかかってくる 「あと三秒だけ……… すずみ冷たくて気持ちいい……」 本当に三秒程で朝陽の体は離れ頭をポンとたたくとふらつく足で立ち上がろうとした 私は慌てて手を貸し支えた 室内の長椅子にドカッと座るとその場に横になる 「わりぃ、少し寝るわ……」 それだけ言うと朝陽はそのまま瞼を閉じてしまった 私は昨日借りていたジャケットを袋から出すとそっと朝陽の体にかけた .
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