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朝陽の前髪をそっと避けると気づかれないようにゆっくりと額に乗せた
「んン……あぁ涼かぁ」
「ごめん起こしちゃったね……あ、あと薬」
私はいつも朝陽がコーヒーを飲むカップにミネラルウォーターを入れ、解熱剤を差し出した
「矢田先生がだしてくれた薬。飲んじゃって」
「…………」
なぜか私をじっと見て受け取ってくれない朝陽
「……朝陽?」
同じ目線になるように床に立て膝をして顔の前にカップと薬をもう一度差し出す
朝陽は瞳を細め手で額を軽く押さえると軽く吐息を漏らした
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