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「ククククッ」
唇が触れそうになったとき不意に押し殺した笑いが聞こえ、頭を大きな手がポンと撫でた
驚いて瞳を開ける
鼻スレスレで今にも触れそうな唇はサラッとすり抜け朝陽は上半身を起こした
私は驚きゴクリと生温くなった水を飲み込んだ
そして、ぺたりと座り込んだ床から朝陽を見上げた
朝陽は私の置いたカップを手にするとゴクリと水を飲んだ
「苦っげぇ~」
眉間を寄せながら呟くと私を見下ろした
ソファーに座る朝陽とその足下に座り込む私
私の身体はまだ熱が抜けきれずポーと朝陽を見上げてた
「涼……男にそんな顔見せんな」
私は何がなんだかわからずただその場に佇んだ
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