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朝陽が学校を休職したのはそれから少ししてからだった
突然のことで私には理解できないまま月日が過ぎていく
知らず知らずのうちに朝陽を探すようになった
「ねぇすずみったら、聞いてる?」
愛が心配そうに覗き込む
「…………ごめん」
「もぅ本当に困ったもんよね」
いつものことと愛は笑ってみせる
いつもの癖で美術準備室の窓を見上げる私
あそこからいつもコーヒーカップを片手に微笑みかけてくれていた朝陽は………
「ぁ………!」
「ねぇ!ちょっとすずみ~どこ行くの?!」
「ごめん!またあとで」
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