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月乃さんは嬉しそうに微笑み、さくちゃんに向け見上げるとその腕に自分の手を巻きつけた
「朝陽先輩が急にフランスなんか行っちゃったから、急遽繰り上げで美術講師する事になったのよね~
ねぇ、美術室まで案内して♪」
さくちゃんは月乃さんにニッコリ微笑むと腕に巻きついた手をそっと外した
「月乃さんダメですよ。
臨時でも教師なんでしょ?!わきまえてください」
「え~朔夜くんに会えるの楽しみだったんだから~」
「はいはい、でも僕生徒ですから……」
さくちゃんは年上である月乃さんの頭をポンポンと優しくする
月乃さんはさくちゃんに言われ口を小さく尖らせていたが、ポンポンとされるとニコリと笑い可愛く舌を出して見せた
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