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私とさくちゃんは石原先生と遠ざかる月乃さんの後ろ姿を見つめた後、顔を見合わせてなぜか苦笑いを浮かべた
「卒業まで後数ヶ月なのに、なんかまた騒がしくなりそうだな……」
「………」
さくちゃんはそういって頬を人差し指で掻いたが、私は月乃さんが朝陽のことを『先輩』と呼んだことになぜか引っかかっていた
「屋上でも行ってパンでも食べるか」
「うん」
屋上に上がると空が高く青空が澄み渡り少しひんやりとした風が吹き付けた
秋から冬へと景色も変わろうとしている
そして、私の心にも冷たい風が吹き抜けた気がした
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