- 43 -  朔夜side

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思い返せばあの日、 僕は突然降り出した雨を授業中だというのになぜか気になった 昼休み恵斗が愛と約束していると言うから、すずと4人でと一緒に食べようと待ち合わせ場所の食堂のテラスへと向かった 現れたのは愛だけで少し浮かない表情(かお)をしている 「あっれ~愛、すずちゃんは?」 「ん……それがね、何も言わずに早退しちゃって……」 「ふ~ん、すずちゃんにしたら珍しいね。愛に何も言わないなんて」 「そぅなのよね。保健室へ行ったら矢田先生しかいなくって…… 矢田先生に聞いたら心配だから朝陽先生に様子見てもらいに行ったらしいけどね」 僕はその名前に敏感に反応してしまう 「なんで久我原?!」 .
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