- 43 -  朔夜side

4/8
前へ
/797ページ
次へ
授業を終えると僕は家路を急いだ すずがどうしているのかが心配で自然と歩調は早くなる 昼前に降った雨がアスファルトに染み込み、所々に水溜まりを作り上げている 僕はズボンに跳ね返る泥も気にせずただひたすら走り抜けた すずの家の前につくと大きく息を吸い込んだ ドアホンを押そうと手を伸ばすと家の中からおばさんが現れた 「あらさくちゃん、おかえりなさい」 おばさんは少し驚いた様子で、でもすぐに笑顔を作った .
/797ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1277人が本棚に入れています
本棚に追加