- 43 -  朔夜side

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「すずは……早退したって聞いて」 僕はまだ荒げる息のままおばさんに訊ねた おばさんはニコリと微笑むと 「心配ないわ ちょっと喘息の発作起こしちゃって今はぐっすり寝てるのよ」 「発作……ですか?!」 「えぇ、運悪く早退したときに雨に降られちゃったみたいで走っちゃったのね… ホントもっと自覚してもらわくっちゃ」 おばさんの力ない笑いに僕はそれ以上聞くことが出来なかった 「お大事に」 とだけ伝えると僕は自分の家へと入った .
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