- 43 -  朔夜side

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しばらくして戻ってきたおばさんは申しわけなさそうに眉をひそめていた 「さくちゃん……今日はこのままそっとしてあげて 明日の朝迎えに来てもらえると助かるわ」 「わかりました。無理言ってスミマセン。 お大事にと伝えて下さい」 僕は頭を下げすずの家を後にした  明日、元気なすずに会えるのだろうか?  すずにあんな顔をさせる理由はなんなんだろう? 受験勉強をしながらも僕の頭の中にはさっき見たすずの哀しげなあの顔が浮かんでは消え、消えてはまた浮かんできた .
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