- 44 -  朔夜side

2/14
前へ
/797ページ
次へ
次の日の朝いつものようにすずを迎えにいく 昨日窓越しに会ったすずの様子が気になり、今日は休むんじゃないかと心配していたが、玄関に現れたすずは元気そうだった 「すずおはよ。もう大丈夫?」 「うん平気。昨日はゴメンね」 そんな普通の会話だけどなんとなくすずの表情には陰りがあった 校門をくぐり抜けしばらく歩くとピタリとすずが立ち止まった すずは校舎を見上げ表情を強ばらせていた 「すず?どうしたの」 僕のかけた声にピクリと体を揺らし俯きながら首を振るとそのまま歩き出した .
/797ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1277人が本棚に入れています
本棚に追加