- 44 -  朔夜side

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その日の夕方 僕は少し離れたスポーツ店へ行った僕は、ガラス張りの喫茶店の店内に釘付けになってしまった 街の雑踏に取り残されたかのように僕だけが時間が止まったかのように動きを止めた ガラス張りの喫茶店にいた人物はすずのおばさんと久我原に違いなかった 僕の中では接点のない2人が向き合って何やら話し込んでいる 「何を話してるんだ……」 僕は道を挟んで反対側にいたが気付かれないようにそっと店に近づいた その内話が終わったのか先に店を出たのはすずのおばさんで、その後ろ姿に深々と頭を下げる久我原がいた .
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