- 44 -  朔夜side

12/14
前へ
/797ページ
次へ
「先生に言われなくても僕はすずをまもりますよ」 「ハハハッ頼もしいな。 でもオマエならそういうと思ってた これで心置きなくフランスへ行けるな」 「フランスってこんな学期の半ばに?」 「あぁ。大学の教授からの推薦もあって、フランスから声がかかってな。 2年は戻らない」 久我原は複雑な笑みを浮かべた いつも強気な久我原のその表情が、きっと何か他に理由があるに違いないと物語っていた が、きっと聞いても久我原は答えないだろう .
/797ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1277人が本棚に入れています
本棚に追加