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そしてその数日後、本当に久我原は学校を休職してしまった
僕の手元にあの日預かった黒猫のクロシェットと、久我原のすずに対する想いを残して………
「ズルいよなぁ……」
僕はクロシェットを見てポツリ呟いた
コイツを預かることで布石を打たれた
僕が預からなくても、あそこで偶然アイツを見かけなくとも、久我原はきっとすずへの想いをどこかに置いていったに違いない
なら、あえて僕であったことが良かったんじゃないか………
このまま何も知らない振りをしてやり過ごすことも出来る
すずの気持ちも単なる気まぐれだったかもしれないのだから
そんな女々しい考えが僕の中で渦巻いていた
でもそれも久我原の計算のうちなのかもしれない………
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