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学校の中は朝陽との思い出がありすぎた
保健室のベッドにいると身体の奥からキュッと締め付けられる
ベッドに横なり今にも雪が降りそうなどんよりした空を見上げて何度目のため息をついたことだろう
授業中だというのに保健室のドアがカラカラと遠慮気味に開く音が響いた
「矢田センセー、お忙しいですか?」
「あら神楽先生、別に構わないわよ」
「うふっ、ちょっと暇だったんでおやつ持ってきちゃったんです♪」
「じゃあ飲み物でも淹れましょうね。
でも、授業中は今日だけにね!」
カシャンと矢田先生の椅子が軋み立ち上がったのだろう
カチャカチャとティーカップの音やお湯の注がれる音が響いた
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