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「ホントにオマエも好きだよな」
果てた賢二は私をベランダに置き去りにしたまま、部屋へと戻って行った。
私は窓に背を預け、肩で呼吸を繰り返す。
前方の窓には人影。
カーテンの隙間からこちらを伺っているように見える。
その人影に見える様に手を振り、私は部屋へと戻った。
賢二は私の部屋に帰宅する。
そして毎晩の様に私を抱く。
それは、キッチンでリビングで、そして玄関やバスルーム、寝室での行為はほとんど皆無になっていた。
刺激を求める賢二。
それに応えてしまう私。
でも、それを拒否したい私もいる。
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