離婚問題

22/23
225人が本棚に入れています
本棚に追加
/36ページ
『至急、病院にいらしてください』 そう連絡が入ったのは夜中の2時。 隣で眠る賢二を起こさぬ様にベッドを抜け出した。 リビングに賢二への書き置きを残してタクシーに乗り込んだ。 【もしかしたら】そんな気持ちを持ちながら車内で優介さんの無事を願った。 『優介さん、目を覚まされましたよ』 病室の手前にあるナースステーションでそう言われた。 優介さんが眠る病室にはいれば、看護士や医師が優介さんの周りを取り囲んでいた。 『ほら、奥様がお見えになりましたよ』 そう言って看護士が私を向かいいれる。 重そうな瞼を少しだけ開いたままの優介さん。 「百合華・・・ごめんな」
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!