ドタバタラブコメ！続きです！

前日とすれ違い

彼女が驚いた様に僕を見る。
いつものパッチリとした目を更に大きくして僕を見つめる。

クスッと少し笑って僕も彼女を見つめる。

「僕の両親は自殺したんだ。まだ僕が小さい時にね」

青菜ちゃんはそのまま僕を見て、
少しの間、青菜ちゃんは黙ったままだった。

けれど、直ぐに僕を見て微笑んだ。

「お花…」

「花…？」

「お花を持って来たかったです」

青菜ちゃんは僕を真っ直ぐに見ながら言う。

「とっても大切な場所だから、とっても素敵な花を持ってまた来たいです！」

僕にそう言うと、青菜ちゃんは大きく息を吸い込み空の方を向いた。

「はじめましてー！私、悠紀さんの婚約者の草野青菜と言います！樹さんにはいっぱいお世話になってます！樹さんは元気にお仕事頑張ってますよー！いつも笑顔です！今度はとーっても素敵なお花を持ってきますね！！」

大きな大きな声。
いきなり大声出すものだから僕はびっくりしてキョトンとしてしまった。

「樹さんのお父さんとお母さんに届きましたかねー？」

首を傾げながら、うーん、と唸っている青菜ちゃん。