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「それではっ♪ヒカリちゃんの腕の模様について説明したいと思いまぁーす♪イエーイ♪」
「…うん…それはありがたいけど……あたしはなんでこんな格好なの?」
これでもか、というくらいに過激なスリットの入った赤のチャイナ服…
「セクシーだよ?」
「戻してっ!」
「あの地味なTシャツ、短パンに?」
「うるさいっ!」
「はぁーい…」
そう言って指をパチンと鳴らすとチャイナ服が消え去り
一瞬だけ裸の感覚を挟み
元の「地味」な格好に戻った
「もぅ……で?この模様はなによ?」
「まずですねぇ、それは模様ではなく「憎痕」(ぞうこん)といいます!」
ガラシャはミニスカートの女教師(メガネ)に姿を変え
黒板を創造し、まるで授業でもしているかのように説明している
「これは信長に抗おうとする冥府の人達の「怨念」です!」
「…えぇぇ…」
急に気味悪くなってきた…
あたしは自分の腕を少しでも遠ざけようとした
しかし、当たり前だが繋がっているのでどうしようもない
「この憎痕は表面に出ている模様だけではなくヒカリちゃんのその「腕」全てを形成しています!」
「…えーと、つまりどういうこと?」
ガラシャ先生は「待ってましたっ!」と言わんばかりに
あたしを見てメガネの端をクイッと上げた
「つまりっ!貴女の腕は憎痕の塊であり、「人体」ではないのですっ!!」
ビシッ!と決まったんだろうけど
残念なことにあたしの反応は……
「……ん?どゆこと?」
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