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「だから考え方を変えてみましたっ♪消せないのなら、分散させればいいじゃん♪てね」
「分散?」
「そうそう♪」
ガラシャはまた黒板を創造し直して
絵を書き始めた
黒板消しはないのだろうか
真ん中の棒人間があたしだと言う
「今、ヒカリの中の憎痕は100%です!だからこれを30%でも20%でも他の人に移すの!」
「誰かを犠牲にするってこと?」
「犠牲だなんてとんでもない!むしろ感謝されるよ♪」
そう言うとまた黒板に絵を書き始めた
「憎痕は母体以外、つまりヒカリ以外の「特別」な人間に移動すると、新たな宿主に適合しようと活性化します。その結果、宿主の身体能力、または隠された能力を開花させることになるのです!」
あたしが理解出来てるのかどうか
確認しないまま
話は続いていく
「ですが、先程も言った通り!「特別な人間」でなくてはいけません!パンピーでは憎痕の力が強過ぎて1%も受け入れられません!そこでっ!!」
黒板に力強く、大きく文字を書いていく
「この方達を探すのですっ!!はいっ!読んでっ!」
「明智を名乗る者?」
クルッと1回転してあたしをビシッと指指し「そうっ!」とキラキラした笑顔で言うガラシャ
いいなぁ、楽しそうで…
「この方達は元の苗字は違うものの、後に「明智」と名乗ることを許された人達なのですっ!この方達なら憎痕の力を自分のモノとし、自由にコントロールすることができるでしょう!」
「でも……どうやって探すの?」
ガラシャは懐中時計のようなモノを出して何かを確認していた
「大丈夫!「1人」はもうここへ向かってるから♪」
「えっ……」
ピンポーン
「夜分遅くにすいません、猫……拾ったんですけど…」
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