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「……さて、どこまで話しましたっけぇ?」
お母さんの方に向けていた腕を下ろし、何事もなかったかのように話を続けようとする少年
怖かった
お母さんの状態を確認したり
少年に詰め寄ることすらできないくらいに
こんな小学生みたいな子供が放つ「殺気」に圧倒されていた
ふと隣を見ると
おじいちゃんが目を閉じ
口を真一文字にし
眉間に皺を寄せていた
「あっ、お母さんは大丈夫ですよぉ♪僕が帰るときに「解錠」しますから♪」
「かい……じょう……?」
「そうです♪そんなことより、そろそろ本題に入りますね♪」
どうやら「かいじょう」については説明したくないらしい
「今日はヒカリさんに残念なお知らせがありますっ♪」
少しも残念とは思ってない
そしてそれを隠す気すらない
さっきまで「怒り」しか与えなかったその喋り方
今はただ怖い
「いいですかぁ?よぉく聞いてくださいねー♪」
もう嫌な予感しかしない
「発表しますっ♪ダダンッ♪明智光さんは今日ここで死んでもらいますぅー♪」
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